「綾瀬市ロケーションサービス」何もない街がイケメンの聖地

かつては「市内に駅がなく、観光地もない」と市民が自虐的に語り、時には他県と間違えられることもあった神奈川県綾瀬市。
しかし、今やこの街は多くの話題作が撮影される「イケメンの聖地」として、全国からファンが訪れる場所へと変貌を遂げました。
この劇的な変化を長年支え続けているのが、官民一体で取り組む「綾瀬市ロケーションサービス」の活動です。
「綾瀬市ロケーションサービス」と歩んだ12年間の軌跡

綾瀬市は2014年4月に「綾瀬ロケーションサービス」を立ち上げ、本格的なロケ誘致を開始しました。
2026年現在、活動開始から12年目を迎え、その体制は成熟期に入っています。
この取り組みの最大の特徴は、市役所と地域住民組織「あやせ市ブタッコリ〜ロケ隊(通称 ブタロケ隊)」が協力した官民一体の体制にあります。
2015年のドラマ『コウノドリ』で主演の綾野剛さんが座った「イケメンベンチ」は、2020年の『恋はつづくよどこまでも』でも使用され、今なお聖地巡礼の象徴として愛され続けています。
初期の段階で、PR効果は広告料換算で26億円にものぼると試算されていましたが、現在その価値はさらに拡大しています。
制作陣を惹きつける「綾瀬市ロケーションサービス」の対応術

綾瀬市が長年にわたり制作会社から絶大な信頼を得ている理由は、渋谷から最短30分という好立地に加え、徹底した受け入れ態勢にあります。
窓口を一本化し、場所の交渉をスタッフが代行する「ワンストップ対応」に加え、トラブルを防ぐ三種の神器(ヒアリングシート、撮影規約書、組織的な対応)」を徹底しています。
また、3歳から87歳まで400人を超える市民エキストラが登録されており、現場を強力にサポートする体制が整っています。
「綾瀬市ロケーションサービス」が繋ぐ巡礼とグルメ

2026年に入っても、綾瀬市の勢いは止まりません。
最近では、ドラマ『プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮』や『身代金は誘拐です』、さらには情報番組『THE TIME,』での特集など、常に話題を提供し続けています。
ロケ地を観光資源化する工夫も進化しており、権利処理を行った劇中写真入りの「ロケ地マップ」や、市内21か所に設置されたロケ地看板は、ファンが街を回遊する仕組みとして定着しました。
また、ロケ弁から誕生した「あやせとんすきメンチ」は、今や年間1万5000個を売り上げる不動の新名物となっています。
まとめ
「何もない」と言われた綾瀬市は、「綾瀬市ロケーションサービス」を通じて独自の価値を創出し、地域活性化の成功モデルを築き上げました。
10年以上の蓄積があるからこそ、近年では映画『愛に乱暴』のように市全体をメインロケ地とした作品も増えています。
行政と市民が手を取り合い、作品の世界観を大切に守りながら街を盛り上げる姿勢は、2026年現在も、そしてこれからも、多くの制作陣とファンを惹きつけ続けることでしょう。
「画像引用:綾瀬市役所HPより」
※ 2026年3月30日現在の情報です。
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