旭川の天然石作家hiiさんが作る世界CalicoCat.Co

旭川を拠点に、天然石アクセサリーを制作している「CalicoCat.Co(キャリコキャットカンパニー)」。
天然石の色や模様を生かしたアクセサリーを、ひとつひとつ丁寧に制作しています。
「天然石の意味ではなく、好きな色や雰囲気で選んでほしい」と話すのは、作家のhiiさん。
制作の様子を見ながら作品を購入できるライブコマースを中心に、全国の人へアクセサリーを届けています。
また、自閉症のあるお子さんを育てながら、自分のペースでアクセサリー制作と販売を続けているhiiさん。
今回は、hiiさんにアクセサリー作りを始めたきっかけや、天然石への想い、ライブ配信での制作・販売についてお話を伺いました。
CalicoCat.Coとは?

「CalicoCat.Co」は、旭川を拠点に活動する天然石アクセサリーのブランドです。
hiiさんがアクセサリー作りを始めたのは2017年のこと。
当初は、レジンやパーツを使ったアクセサリーを中心に制作していました。
その中に天然石のさざれ石を取り入れることもありましたが、
当時はあくまでもアクセサリーの一部として使っていたそうです。
その後、妊娠・出産をきっかけに一度活動を休止。
子育てに慣れてきたタイミングで、再びアクセサリー作りを始めようと思ったとき、レジンではなく天然石を専門に扱うことを決めました。
「子どもがいる環境でレジンを使うことへの不安もありましたし、自分自身の心境の変化もありました。
今はレジンでもパーツでもないなと思ったときに、ふと天然石の気がするなと思ったんです」
そこから天然石アクセサリーを専門に制作する作家として活動を始め、現在に至ります。
ブランド名の「CalicoCat.Co」は、hiiさんが飼っている三毛猫が由来。
アクセサリー作りに夢中になっていたhiiさんを、猫がまるで会社の新入社員を見張る社長のように監視していたことから、「これは私の会社ではなく、この子の会社なのでは」と思ったことがきっかけだったそうです。
三毛猫を意味する「Calico Cat」に「Company」を組み合わせ、「CalicoCat.Co」と名付けました。
現在では、「キャリコさん」と呼ばれているそうです。
「CalicoCat.Co」一点ものに込める想い

CalicoCat.Coのアクセサリーは、基本的に1点もの。
天然石は、同じ種類であっても色や模様が一つひとつ異なります。
なかには、天然石と銅などを組み合わせて作られたコンポジットストーンもあり、石によって模様が違うため、同じ作品を完全に再現することはできません。
同じものは二度と作れないというところが、天然石アクセサリーの好きなところです」
そのため、再販売できる作品もありますが、基本的には一点限りの商品が中心です。
ライブ配信では、hiiさんが制作したばかりのアクセサリーを紹介し、気に入った人が購入できるスタイル。
「作りました。欲しい方がいたら先着1名様です」という、1点ものならではの出会いを楽しめます。
制作しているアクセサリーは、ピアスやイヤーカフ、ネックレス、ブレスレット、ヘアゴム、キーホルダーなどさまざま。
なかでもピアスを制作することが多いそうですが、その時々の気分や体調、お客様のニーズに合わせて、作るものを変えています。
一方で、現在はオーダーメイドの依頼は受け付けていません。
以前はオーダー制作も行っていましたが、完成した作品に対して「思っていたものと違う」といったトラブルが起こることもあったそうです。
「私は自分が作りたい作品を作りたい。自分が納得した作品を、気に入ってくださった方に買っていただければいいと思うようになりました」
自分の感性を大切にしながら制作するからこそ生まれる、CalicoCat.Coならではの1点もの。
その作品との出会いも、魅力のひとつです。
天然石は「意味」ではなく色で選んでほしい
天然石というと、石の持つ意味やパワーストーンとしてのイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、hiiさんは「石の意味ではなく、好きな色や雰囲気で選んでほしい」と話します。
「天然石の意味をあまりプッシュしたくないんです。
自分が好きな色、自分が好きな雰囲気のものがあったら、それでいいじゃないかと思っています」
天然石は、長い年月をかけて地球が生み出した天然の素材。
その色や模様を楽しみながら、hiiさん自身が一つひとつアクセサリーに仕立てています。
「何億年、何千万年とかけて作られてきた素材を、私が一つひとつ手作りで唯一無二のものにしているイメージです」
自身はグリーンが好きで、普段使っているブレスレットもブルーグリーン系が多いそう。
好きな色の天然石を仕入れることも多く、フローライトを使ったアクセサリーもお気に入りのひとつです。
天然石を選ぶときは、意味やイメージにとらわれず、「この色が好き」「この雰囲気が好き」という気持ちを大切にしてみてはいかがでしょうか。
子育てをきっかけに始めたライブコマース
アクセサリー作りを始めた当初は、イベントへの出店も行っていたhiiさん。
しかし、子どもが生まれてからは、子どもを預けることや家族に見てもらうことが難しい状況もあり、イベント出店を続けることが難しくなりました。
hiiさんには、自閉症のあるお子さんがいます。
子どもの特性や体調、生活リズムなどを考えながら子育てをするなかで、決まった時間に外へ働きに出ることや、長時間家を空けることが難しいと感じる場面もあったそうです。
そんなときに知ったのが、ライブコマースでした。
北海道外で活動する作家仲間からライブコマースを教えてもらい、試しに始めてみたところ、作品が次々と売れたことに驚いたそうです。
「売れるんだと思ってびっくりしました。
売れたことによって自信もついてきて、定期的にやっていこうかなと思うようになりました。」
その後、配信を続けるうちにお客さんも増え、「明日もやりますよね」と声をかけてもらうことも。
現在では、平日を中心にライブ配信を行っています。
配信時間は午前8時、9時頃から長いときには16時まですることもあるそうです。
子どもがいるため、土日は家族との時間を大切にしながら、昼寝の時間などを活用して配信することもあります。
ライブコマースを始めてから、今年で丸3年。
今では、体調不良などを除けば年間350日ほど配信しているというhiiさん。
子育てをしながら、自分のペースでアクセサリー制作と販売を続けられる方法として、ライブコマースがhiiさんの活動に定着しています。
障害のある子どもを育てていると、子どもの通院や療育、学校行事、急な体調の変化など、一般的な働き方では対応が難しい場面もあります。
hiiさんのように、自宅で子どもの様子を見ながら、自分のペースで働く方法があることは、同じように障害のある子どもを育てる親にとって、一つの選択肢になるかもしれません。
「働きたいけれど、子どもを置いて外で働くことが難しい」
そんな思いを抱えている人にとっても、好きなことや得意なことを活かしながら、自分に合った働き方を探すきっかけになる活動です。
hiiさん自身も、子どもの成長や生活に合わせながら、アクセサリー制作とライブ配信という形で、自分らしい活動を続けています。
作る過程も楽しめるライブ配信
CalicoCat.Coのライブ配信では、完成したアクセサリーを紹介するだけではありません。
hiiさんが天然石を選び、組み合わせ、アクセサリーを制作していく様子をリアルタイムで見ることができます。
石を一つひとつ並べながら、「これ、すごくいい」「かわいい」と話し、組み合わせを考えていくhiiさん。
制作中の会話も含めて楽しめるのが、ライブ配信ならではの魅力です。
「ライブをしながら作るのは、作家さんによって向き不向きがあると思います」
実際に、作家仲間からは「話しながら作るのは難しい」と言われたこともあるそう。
hiiさんにとっては、視聴者と会話をしながら作品を作ることが活動の一部になっています。
天然石は、同じものを仕入れても色や模様が異なるため、次に同じ作品が作れるとは限りません。
そのため、ライブ配信中に完成したアクセサリーを購入できるのは、基本的にそのときだけ。
「この作品が欲しい」と思ったときが、一期一会の出会いになることもあります。
また、制作するアクセサリーは、週替わりや日替わりで変わることも。
ワイヤーを使った制作を続けていると、手に負担がかかることもあるため、自分の体をいたわりながら、ネックレスやブレスレットなど制作するアイテムを変えています。
お客さんのニーズにも耳を傾けながら、その日の気分や体調に合わせて制作するスタイルも、ライブ配信ならではの自由さです。
今後は、自分の作品を並べ、制作している様子を見てもらえるような小さなお店を作ることも目標のひとつ。
アクセサリーの販売だけでなく、制作風景を見てもらったり、
セレクトショップ風の場所を思い描いています。
「10年以内にできたらすごいなと思っています」
天然石との出会いを楽しみながら、hiiさんらしいアクセサリーを生み出し続けるCalicoCat.Co。
これからどんな作品が生まれるのか、今後の活動にも注目です。
まとめ
旭川を拠点に活動する天然石アクセサリー作家、hiiさん。
2017年にアクセサリー作りを始め、現在は天然石を専門に、一点もののアクセサリーを制作しています。
「天然石の意味ではなく、好きな色や雰囲気で選んでほしい」というhiiさんの言葉の通り、CalicoCat.Coのアクセサリーは、石そのものの色や模様を楽しめる作品ばかり。
ライブ配信では、アクセサリーが完成するまでの制作過程も楽しめます。
また、自閉症のあるお子さんを育てながら、子どもの生活に合わせて自分のペースで活動を続けているhiiさん。
障害のある子どもを育てる親にとって、子どもの様子を見守りながら、好きなことや得意なことを仕事につなげる働き方は、ひとつの選択肢になるかもしれません。
気になる作品が見つかったら、その瞬間にしか出会えない1点ものかもしれません。
ぜひ、ライブ配信を通して、あなたのお気に入りの天然石アクセサリーを見つけてみてください。
※ 2026年7月23日現在の情報です。
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