熊本地震復興への想いを空に【ONE KUMAMOTOのわ】

2016年4月14日、そして16日。
熊本、益城町では震度7を観測する地震が発生しました。
家屋の倒壊や土砂災害、また、車中泊によるエコノミークラス症候群など、関連死も含め277人の方が亡くなった熊本地震。
2026年は地震からちょうど10年目となる節目の年です。
今回は、熊本地震の復興祈念プロジェクトを立ち上げた上村豪さんにお話を聞いてきました。
実家は全壊。熊本地震、見通しの立たないこれから

−−−−当時のことをお話いただけますか?
当時は東京に住んでいました。
生まれ育った熊本の地震を知った時、すぐに実家に連絡しました。
一度目の地震のときは実家の母も友人も「大丈夫だよ」と言っていて、良かったと思っていたら2日後の本震。
そのタイミングで実家がもうダメになってしまって。
いてもたってもいられなくなって、東京にいた友人たちと車に目一杯救援物資を積んで熊本に向かいました。
母校や避難所を回って救援物資を届けたあとはそのまま現地でトラックを借りて、道を塞いでいる災害ゴミを仮き場に毎日運んで、っていうのを3週間ほど続けました。
全壊した実家のことは、ある程度周囲が落ち着いてからでしたね。
新しく家を建てるにもいろんな申請をするのに月1で熊本に帰っていました。
ようやく落ち着いたな、と思えた頃には2年ほど経っていました。
能登地震をきっかけに、熊本地震復興イベントを計画

−−−−イベントを計画することになったきっかけはなんですか?
2年前の能登地震がきっかけでした。
石川にドローンを飛ばす会社があって、友人なので地震大丈夫?という連絡をしたんです。
本人は石川でも地震の中心地からは遠かったので被害が少なかったそう。
そのときに、熊本地震からもう8年、あと2年で10年目なんだな、というところから、イベントのことを考えはじめました。
地震をイベントにすることに反発も
−−−−イベントを企画するにあたって、苦労したことは?
地震というものをイベントにすることに反発もあって。
自治体や行政、参画くださる企業さんからはドローンショーなんて華やかなものじゃなく、もっとしんみりしたイベントにしたら?と言われました。
賑やかなものにしたい!というわけではなかったけれど、みんなの力でここまで元気になってきた熊本をもっと盛り上げたいと思っていたから、そこは曲げずに頑張って説得して、少しずつ前向きに検討してくれる人が増えて、やっとここまできた感じです。
地震の震源地、益城町には空港が。ドローンは飛ばせるのか?
−−−−ドローンのテストフライトも行ったと伺いました。
益城町は空港があるから飛行禁止空域があって、ドローンが飛ばせるのか正直わからなかったんです。
もしかしたら飛ばせないかもしれないけどとりあえず申請してみたら、許可がおりた。
それで、実際に飛ばしてみて周囲からどんなふうに見えるのか確認しました。
益城町って、高い建物がないので割と遠くからでも見えるんですよ。
熊本地震を知らない世代にも届けたい。楽しく学べる場に

−−−−イベント当日のことを教えてください。
昼間は能登・輪島からもきていただいてマルシェを開催する予定です。
また、消防署のご協力で防災体験ができる場を準備しています。VR体験なんかも。
今の子どもたち世代は、もう地震のことってあまり知らないじゃないですか。
なので、楽しく地震のことを学べる場所になればいいなと思っています。
あとは夜のドローンショーに合わせてランタンリリースを行います。
−−−−ランタンリリースはだれでもできるのでしょうか?
見るのは誰でも可能です。
ランタンリリースをしてもらうのは、地元の小中学生や幼児をご招待しています。
今の街並みができあがったのは、地震があって、それから地元の皆さんやお父さんお母さんが頑張ったからこんなに綺麗になったんだよ、ということを子どもたちに伝えたくて。
ドローンとランタンで幻想的な風景がみられるのではないかな、と思っています。
まとめ
熊本地震から10年。
益城町は今も道路工事が続いていますが、10年前からは比べ物にならないほど綺麗な街並みをみせてくれています。
この節目の年に、防災展示や防災体験ができるイベントに赴き、熊本地震のことを今一度考えてみるのもいいかもしれません。
当日がとても楽しみです。
※ 2026年3月30日現在の情報です。
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