「天神ビッグバン」の先へ。さよならイムズ、こんにちは未来

生まれも育ちも福岡県。
この街の風景が私の原風景です。
2026年、天神は「天神ビッグバン」によって劇的な変化を遂げています。
空を見上げればクレーンが並び、かつてのシンボルたちが姿を消していく。
正直に言えば、ワクワクする気持ちと同じくらい、少しの寂しさも感じています。
福岡編集部の編集長として、変わりゆく故郷「天神」の路地を歩きながら、ふと思い出した昔の記憶と、これから私たちが作っていくべき「新しい福岡」の姿について書き残しておきます。
黄金のビルが消えた空。広くなった天神に感じる「痛みと希望」

天神の明治通りや渡辺通りを歩いていて、ふと「空が広すぎる」と足が止まる瞬間があります。
私たちの世代にとって、天神といえば「イムズ(IMS)」の黄金色の輝きや、「天神コア」の派手な看板、そしてあの賑やかな「大画面前」での待ち合わせでした。
それらが解体され、更地になり、そしてまた新しいガラス張りのビルへと生まれ変わっていく。
物理的な「高さ制限の緩和」によって空が広くなったことは間違いありません。
しかし、その広さが心地よい風を通すと同時に、長年連れ添った友人がいなくなったような、胸にぽっかりと穴が開いたような感覚を覚えるのは私だけでしょうか。
それでも私は、この変化を肯定したい。新しく生まれた「天神ビジネスセンター」の足元で、若い人たちがコーヒー片手に笑い合っている姿を見た時、そう思いました。
私たちが愛した景色は心の中にしまいつつ、次の世代のために「新しい思い出の場所」を用意する。
それが、福岡で育った大人の役割なのかもしれません。
この広い空は、福岡が次のステージへ突き抜けるための滑走路なのです。
路地裏の焼き鳥と最先端オフィス。この「ごちゃ混ぜ感」こそが福岡だ

ピカピカのビルが増える一方で、どうしても守りたいものがあります。
それは、表通りから一本入った路地裏の「熱気」です。 福岡・天神の魅力は、整然としたオフィス街ではありません。
スタイリッシュなビルの裏口を出たら、そこには昭和から続く焼き鳥屋があり、豚骨スープの匂いが漂い、肩を寄せ合って飲む人たちの笑い声(博多弁)が響いている。
この「洗練」と「泥臭さ」が同居するごちゃ混ぜ感こそが、私たちが愛する福岡の正体です。
「天神ビッグバン」で街がきれいになることは大歓迎です。しかし、きれいに整いすぎて「どこにでもある街」になってしまっては意味がない。 最新のインテリジェントビルで世界と戦う仕事をし、夜は赤提灯で「今日のホークスはダメやったね」と管を巻く。
そんな人間味あふれるライフスタイルだけは、どんなに建物が高くなっても、絶対に変えてはいけない。
このメディアを通して、私はそんな「福岡の体温」をしつこいくらいに発信し続けます。
まとめ
天神ビッグバンは、福岡市が主導する都市再生プロジェクトです。
規制緩和により、耐震性が高くデザイン性に優れたビルへの建て替えが進んでいます。
私たち「ツキヌケ福岡」は、単なる再開発情報ではなく、この街に暮らす人々の息遣いが聞こえるような情報を届けてまいります。
変わりゆく天神も、変わらない博多も、すべて愛して遊び尽くしましょう。
写真提供:福岡県観光連盟
※ 2026年3月1日現在の情報です。
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