備前市閑谷学校に新アスレチック誕生!冒険の森を歩いた

特別史跡旧閑谷学校の敷地内にあるアスレチック施設「冒険の森」が、このたび大規模な全面リニューアルを遂げました。
2026年7月19日より、待望の日曜・祝日限定での一般開放がスタート。
江戸時代から続く歴史ある厳かな学び舎のすぐそばに、カラフルで真新しい最新の遊具がずらりと並ぶ、
子どもたちのための新しい遊び場が誕生しました。豊かな自然に囲まれた空間で、子どもたちが元気に満面の笑みで遊ぶ姿を、実際に現地での体験を交えながら詳しく取材してきました。
日本最古の庶民のための学校、その隣にできた新しい遊び場

旧閑谷学校は、江戸時代前期の寛文10年(1670年)、岡山藩主であった池田光政によって創建された、現存する世界最古の庶民のための公立学校として知られています。
「山水清閑、宜しく読書講学すべき地(山水が清らかで静かであり、学問を修め講義をするのに大変適した土地である)」と光政自らがそのロケーションを絶賛したと伝えられるこの地。
その意志を継いだ家臣の津田永忠が、実に約30年という極めて長い歳月と並々ならぬ情熱をかけて元禄14年(1701年)に完成させました。
その堅固で壮麗な学び舎は、幾星霜を経た現代にも当時の姿を美しく残しています。
その歴史的・文化的価値の高さから、平成27年(2015年)には「近世日本の教育遺産群」として、日本遺産の最初の認定群の一つにも選ばれました。
その由緒ある旧閑谷学校の西側に隣接する、約2,700平方メートルもの広大な敷地に広がっているのが、今回生まれ変わった「冒険の森」です。
この施設はもともと1977年に備前青年会議所から岡山県教育委員会に寄贈されたもので、木製の滑り台や一本橋など16基の木製遊具が設置され、長年にわたって地域の子どもたちに親しまれ、数々の思い出を育んできました。
しかし、歳月が流れるとともに全体の老朽化が進み、最新の安全基準を下回るおそれが出てきたことから、安全面を最優先に考慮してすべての旧遊具を一度撤去することになりました。
その後、2025年5月から大規模な更新事業が着々と始まり、2026年6月に待望の新しい施設が完成を迎えました。
これまでは、主に施設に宿泊研修等で訪れる小中学生の団体利用のみに限られていましたが、今回の素晴らしいリニューアルを大きな契機として、より多くの人々に親しんでもらうため、日曜・祝日の午前9時〜午後4時半に一般開放されることになりました。
入場料は完全に無料で、気軽にふらりと立ち寄れるのが嬉しいポイントですが、子どもたちが安全に安心して遊べるよう、利用の際には必ず保護者の同伴が必要となっています。
新しく敷地内に設置された遊具は、バリエーション豊かな計11基です。
なかでも目を引くのは、滑り台やつり橋が複雑に一体となった、高さ5メートルにも及ぶ大型複合遊具「冒険ツリーコンビ」です。
その他にも、壁面に20個のカラフルなグリップが配置された本格的なボルダリング施設や、滑車付きのロープにしっかりとつかまって台から勢いよく滑り降りるスリル満点の「ロープウェイ」など、子どもたちの冒険心をくすぐる仕掛けが満載です。
園内の案内図には、「ステップ」「木渡り」「バランスロープ」「ターザン」「ウッドクライム」「フラワースピナー」「ホットポット」など、全身のバランス感覚や筋力を育む全11種のアクティビティが分かりやすく描かれており、どれから挑戦しようか迷ってしまうほどです。
さらに今回のリニューアルでは、障害の有無にかかわらず誰もが一緒に楽しく遊ぶことができる「インクルーシブ遊具」も2基しっかりと導入されているのが大きな特徴です。
対象年齢は遊具の特性や難易度によって3歳から12歳までと非常に幅広く設定されており、小さな幼児から元気いっぱいの高学年の小学生まで、それぞれの成長段階に合わせて安全に楽しめるよう工夫されています。
緑の木々に優しく囲まれた美しい園内には、木製のベンチも5基ほどバランスよく配置されており、元気いっぱいに動き回る子どもたちの様子をすぐ近くで見守りながら、大人たちも大自然の中で心地よくくつろぎ、リフレッシュできる素晴らしい環境が整えられています。
汗びっしょりで大興奮!実際に遊んでみた

実際に新しくなった園内へと一歩足を踏み入れると、周囲を囲む豊かな木々から溢れる涼やかで澄んだ空気の中に、鮮やかな赤と緑のネットが頑丈に張られた吊り橋型の遊具がすぐに目に飛び込んできました。
ゆらゆらと揺れる足元に緊張しながらも、全身で上手にバランスを取り、一歩一歩慎重に足を進めていく子どもの後ろ姿は真剣そのものです。周囲で見守る大人もその挑戦をハラハラしながら応援しますが、しっかりと頑丈に張られたロープや、万が一の手落ちを防ぐための安全な構造が随所に細かく施されていることが見て取れるため、見守る側としても非常に高い安心感と信頼感を覚えることができました。
また、子どもたちに大人気だったトンネル型の滑り台や、温かみのあるウッドデッキで立体的に組み上げられた大型のコンビネーション遊具は、「登る」「滑る」「渡る」「バランスを取る」といった多様な身体的動きを、遊びの中で自然と引き出すことができるように実に見事に設計されています。
訪れた日は真夏の強い日差しが照りつける大変暑い一日でしたが、子どもたちはそんな暑さなど全く気にする様子もなく、頬を赤く染めて汗びっしょりになりながら、次から次へと新しい遊具に挑戦し、時間を忘れて夢中で遊び続けていました。
この「冒険の森」の大きな魅力として、敷地内に自然の木陰が非常に多いという点も挙げられます。
直射日光を遮ってくれる瑞々しい木々の葉が自然の日よけとなり、涼しい影を作ってくれているため、熱中症のリスクを軽減しながら、屋外でも比較的安心して遊べる場所が随所に用意されているのは、夏のファミリーでのお出かけにおいて本当にありがたい配慮だと実感しました。
体験した当日も、遊具を一通り全力で遊び終えて大満足した子どもたちが、帰り道にふと自然な流れで旧閑谷学校の歴史ある美しい瓦屋根や重厚な建物へと目を向け、「あれは何の建物なの?」と興味津々に尋ねる微笑ましい光景が見られました。
まさに、歴史ある学び舎の存在を、次世代の子どもたちが身近に肌で感じるための素晴らしい架け橋になっていると感じます。
まとめ
江戸時代から続く歴史的な学び舎のすぐそばという、他にはない特別なロケーションの中で、豊かな自然を感じながら思いきり体全体を動かしてアクティブに遊べる「冒険の森」。
日曜・祝日限定の開放とはいえ、入場無料でこれほどハイクオリティな最新遊具に触れられるというアクセスのしやすさと利便性は、休日のお出かけスポットとして極めて大きな魅力にあふれています。
周囲の山々の青葉が美しく映えるこの季節、備前市へのドライブや観光を計画される際は、国宝をはじめとする旧閑谷学校の厳かな建造物の見学や歴史散策と合わせて、ぜひこの新しく生まれ変わった「冒険の森」へも家族みんなで立ち寄ってみてください。
歴史の学びと、大自然の中での爽快な遊びが一度に手に入る、特別な夏の思い出作りとして最高のひとときになるはずです。
※ 2026年7月20日現在の情報です。
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