クラフトビールでつなぐ街の未来!FRONT(078)の挑戦


クラフトビールでつなぐ街の未来!FRONT(078)の挑戦

神戸市中央区北長狭通。

元町駅や三宮駅からもほど近い活気あるエリアの路地に、2025年10月にオープンしたクラフトビールとナチュラルワインの店「FRONT(078)(フロント ゼロナナハチ)」

店名の「FRONT」には、ホテルのフロントのように多様な人々が自然と集まり、心地よい会話や新しい出会いが生まれる「入り口」でありたいという願いが込められています。

そして「(078)」は、神戸の市外局番。この街で生まれ、この街を愛し、再び戻ってきたオーナー・高見航大さんの熱い想いの象徴です。

高見さんが目指すのは、単にビールを飲むだけの場所ではありません。

「料理が美味しいらしい」「スタッフがフレンドリーで楽しそう」といった気軽なきっかけで訪れた人が、たまたま頼んだ1杯目のビールでその本当の美味しさに感動し、ファンになっていく。

そんな、人と人が出会い、ワクワクする時間を共有するための温かな「集いの場」を提供しています。

オーナーの高見航大さんは1994年、阪神淡路大震災の直前に神戸の地で生まれました。

転勤族の家庭に育ち、兵庫だけでなく、長野、横浜、さらには海外の台湾と、小学校時代だけで実に4つの学校を経験。

「自分の本当の地元ってどこだろう、幼馴染みって誰なんだろう」という問いを常に胸に抱えながら育ちました。

そんな中、学生時代には日本一周を敢行。

西日本を車で3週間、東日本をヒッチハイクで3週間。

お金を持たず、道中で出会う人々にご馳走になりながら、泊まる場所もすべて人の縁だけでつないだ旅でした。

その濃密な体験の中で確信したのは「自分の地元は日本全体だ」という広い感覚と、同時に「自分が生まれた原点の土地・神戸で何かしたい」という静かながらも熱い衝動でした。

広告代理店から神戸へ。「おもしろそう」から始まったビールフェス

クラフトビールでつなぐ街の未来!FRONT(078)の挑戦

 大学卒業後は広告代理店に就職し、ビジネスの最前線でノウハウを学びました。

しかし頭の片隅には常に「30歳になるまでに神戸に戻る」という明確な目標があり、29歳のタイミングで神戸へ移住し起業を決断します。

そのとき手元にあった手がかりは、ビールへの深い愛情と、クラフトビール業界の最前線で働く学生時代の親友の存在だけでした。

2023年に株式会社エキサイティブを設立。

翌2024年2月、実績も知名度もゼロの状態から、神戸サンボーホールにてクラフトビールフェス「KOBE BEER JAMBOREE」の初開催へ向けて動き出しました。

まだ何の実績もない中、これまでにない全く新しいコンセプトのイベントだったこともあり、当初は周囲から厳しい声を受けることもありました。

しかし、「大好きなクラフトビールのおいしさを知ってほしい」「兵庫の街を盛り上げたい」という高見さんの内に秘めた熱量は本物でした。

その圧倒的な熱意を胸に、全国各地のブルワリーやビアバーへ自ら泥臭く声をかけ続けたのです。

まっすぐな情熱は次第に周囲を動かし、「おもしろそうだね、協力するよ」と賛同する仲間が次々と集結。

運営を支えるボランティアスタッフはInstagramだけで35名も集まり、初回2日間で3,800名もの来場者を迎える大成功を収めました。

さらに、2回目となる2025年2月には会場を神戸国際展示場へと拡大。

実はこのフェスには、業界の常識をひっくり返す画期的な発想がありました。

一般的なビールフェスはビールを作る「作り手(ブルワリー)」が主役ですが、高見さんが仕掛けたのは、ビールを提供する「売り手(ビアバー・ボトルショップ)」が主役のフェスです。

毎日真剣にビールを飲み続けるプロの飲み手たちが全国から選び抜いた、鮮度最高峰のビールだけが集まる。

これは日本初の全く新しいコンセプトでした。

これによって、イベントのために特別に仕込んだレアなビールや、ストーリーとこだわりが詰まったビールが北海道から沖縄まで一堂に集結することとなったのです。

直近のイベントではビール35店舗、フード9店舗にまで厳選・拡大し、累計来場者数は3度の開催で10,000名を突破。

特筆すべきは兵庫県外からの来場比率が50%を超えたことであり、全国各地から宿泊を伴う旅行客が集まり、神戸市や観光関係者からも高い評価を受ける一大イベントへと成長しました。

さらに来年には、より観光地に近いエリアで入場無料のイベントを計画中と、その進化は止まりません。

ビールは目的じゃない。出会いと会話のためのツール

クラフトビールでつなぐ街の未来!FRONT(078)の挑戦

大規模なイベントで手応えを感じながらも、高見さんには強い課題意識がありました。

「年に数回のイベントだけでは、本当の意味での文化にならない。日常の中で人々が自然にクラフトビールに触れられる接点が必要だ」

その思いが具体的な形となって誕生したのが、この「FRONT(078)」です。

あえて「クラフトビールの専門店」という狭い枠組みにはせず、ナチュラルワインも、こだわりの料理も、心地よい音楽も、空間のデザインも、すべてをお店の「入り口」として設計しています。

「料理が美味しいらしいから行ってみよう」「あの人がいるから立ち寄ろう」

そうして気軽なきっかけで訪れた人が、お店で最初に出会った1杯のクラフトビールの本当の美味しさに気づき、ファンになっていく。

これこそが高見さんの描く、ここに集う方々が幸せになっていくための設計図です。

「僕にとって、ビールは主役ではなく、人と人をつなぐためのツールに過ぎないんです」と高見さんはまっすぐ語ります。

乾杯が交わされる最高の瞬間、大切な誰かと一緒にグラスを傾ける豊かな時間、そこで新しく生まれる会話や偶然の出会い。

それこそが本質であり、クラフトビールはその素晴らしい体験をより豊かにする触媒という考え方です。

だからこそ「FRONT(078)」は、熱狂的なビール好きのコミュニティだけに閉じることなく、美味しい食事を求める仕事帰りの人にも、ただ心地よい神戸の夜を過ごしたい旅人にも、いつでも広く等しく開かれた優しい場所であろうとし続けています。

まとめ

クラフトビールでつなぐ街の未来!FRONT(078)の挑戦

「FRON(078)」の場所は、神戸市中央区北長狭通3-2-16 ハットトリックビル1F。

高見さんにとってクラフトビールは、人と人をつなぎ、乾杯の場を最高に楽しくするための最高の「ツール」です。

ビールを通じて会話が生まれ、ワクワクする人の輪が広がっていく。

そんな未来を真っ直ぐに見据えています。

お店の公式Instagram(@front078_kobe)では、高見さんが全国から厳選したこだわりのクラフトビールが随時紹介されています。

また、お店では知識豊富なスタッフが、クラフトビール初心者の方にも一人ひとりの好みに合わせて丁寧に説明してくれるので、初めての方でも安心して楽しめます。

「ここに来れば、誰かが温かい笑顔で迎えてくれる」

そんな心地よい魔法に満ちた「FRONT(078)」で、あなたも大切な誰かと、あるいはその場で出会う誰かと、特別な乾杯の時間を過ごしてみませんか?

ぜひ一度、その温かい扉をそっと叩いてみてください。

施設情報
住所〒650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通3丁目2−16 ハットトリックビル 1F西側

2026年7月23日現在の情報です。

ツキヌケでは、これからも地域の情報を毎日更新していきます。最新記事や新着イベント情報は、公式LINEでも配信中です。

Shareこの記事をシェアする