【神戸】世界を駆けるブライアンさんの数奇な起業人生!


【神戸】世界を駆けるブライアンさんの数奇な起業人生!

ホームページ制作会社の代表への取材として訪れたはずが、取材開始から30分もしないうちに話題はイタリアワインの話へと移り変わり、そこからオーストラリアでのワーキングホリデーの思い出、さらにはマルタ共和国の仮想通貨プロジェクトの裏話へと次々に展開していきました。

さらにスマートフォンの中にある写真フォルダを見せてもらうと、ローマやバルセロナ、コペンハーゲン、ロンドン、サンフランシスコ、マルタなど、まるで世界旅行の雑誌のページをめくっているかのような美しい異国の風景が次々と現れるのです。

しかし本当に不思議なのは、それほど壮大な経験であるにもかかわらず、本人の口から語られるエピソードのどれもが自慢話や武勇伝には聞こえない点にありました。

ブライアンさんに当時の話を聞いても、「現地にたまたま友達がおってな」「本当に呼ばれただけやねん」「ちょっと手伝っただけやから」というような、驚くほど謙虚で自然体な言葉ばかりが返ってきます。

ホームページ制作からワインの輸入、海外マーケティング、民泊の管理、システム開発にいたるまで、彼の肩書きを並べようと思えばいくらでも出てくるでしょう。

けれどすべての取材を終えた今、彼を表す肩書きとして一番しっくりくるのは、いわゆる「経営者」という堅苦しい言葉ではありません。

この人はただ、自分の目の前にある面白そうな方向へ向かって、どこまでも真っ直ぐに進み続けているだけの人なのです。

そしてその尽きることのない純粋な好奇心は、ここ神戸の街から、しっかりと世界各国のあらゆる場所へとつながっていました。

「ウォッカトニック」が聞き取れなかった挫折が世界へ飛び出すきっかけに

【神戸】世界を駆けるブライアンさんの数奇な起業人生!

「あの当時は、バーにやってきた外国人のお客さんが注文したウォッカトニックという言葉が、全く聞き取れへんかったんよ」というエピソードは、今回の取材の中で最も印象に残る言葉となりました。

今となっては笑い話の一つにすぎませんが、当時のブライアンさんにとっては、自分の人生の方向性を大きく変えるほどに思った以上の大事件だったらしいのです。

もともとは料理人としてのキャリアを歩んでおり、料理学校を卒業した後は厨房に立って料理の腕を磨く日々を全力で送っていました。

その後にバーで働いていた時期もありましたが、それはバーテンダーになりたかったわけではなく、料理人として生きる以上はお酒に関する深い知識も絶対に必要だと思ったからという真面目な理由に起因します。

その頃サークル活動でボトルを華やかに振りながらカクテルを作るフレアバーテンディングに触れ、そこで仲間たちからつけられたあだ名こそが、今や本名よりも有名になった「ブライアン」だったのです。

そんなある日、バーで外国人客から受けた「ウォッカトニック」という注文が聞き取れず、この小さな挫折が彼の心に「英語が話せないままでは世界が広がらない」という強い想いを芽生えさせます。

普通の人であれば英会話教室を探すところかもしれませんが、ブライアンさんの場合は「英語が分からへんのなら、もう直接海外に行ったらええやん」と考え、すぐさま海外へ渡る準備を始めたといいます。

そうして旅立ったオーストラリアのワーキングホリデーでは、英語を学びながら様々な国の人々と出会い、日本とは違う自由な働き方や人生の楽しみ方を肌で知ることになりました。

「向こうの自由な生き方を一度でも知ってしまったら、帰国してから誰かの会社の下で働くのは絶対に無理やと思った」という彼の言葉通り、彼は現地で具体的な夢ではなく「生き方」そのものを手に入れたのでしょう。

日本に帰国した当時は当然ながら手元にお金はなく、お店を構える余裕もなかったため、パソコン一台さえあれば始められるホームページ制作というジャンルに飛び込みました。

友人に頭を下げて基礎から教わりながらデザインやシステムを必死になって習得していくうちに、それはいつしか立派な仕事へと変わっていったのです。

何かに強い興味を持ち、それを必死に学び、まずは自分でやってみて、最終的にそれを仕事にしていくというプロセスは、今も彼のキャリアの根幹を形作っています。

焼肉屋での友人の愚痴をきっかけに立ち上がったシチリアワイン輸入事業

【神戸】世界を駆けるブライアンさんの数奇な起業人生!

今回の取材の中で私が一番驚かされたのは、現在も続いているワイン輸入事業が立ち上がった時のあまりにもドラマチックな舞台裏でした。

ブライアンさんにはイタリアのシチリア島出身であるカルメロさんという、古くからの大切な飲み友達がいました。

実際にシチリアにある彼の生家を訪れるほど深い間柄だった彼が、日本向けにシチリアワインの輸入事業に個人で挑戦しようとしていたのです。

しかし輸入直前の最も大事な段階でトラブルが発生し、現地の協力者から不当に高額な費用を突然請求され、一年以上準備してきた計画は完全にストップしてしまいました。

ある日、二人は焼肉を食べに行き、そこでカルメロさんは悲しそうな表情で「もうこれ以上はしんどいから、輸入の仕事はやめたい」とぽつりと言ったそうです。

普通の友人であれば同情の言葉をかけて終わるところですが、「せっかくここまで準備したんやから、ほな俺が手続きを手伝ったろか」と一言で救い出したのが、いかにもブライアンさんらしい行動力と言えるでしょう。

すぐに自分の人脈を頼って知り合いに住所を借り、複雑な輸入手続きの手配を自らスピーディーに進めて最初のワインを日本へ届けることに成功しました。

そうして届いたワインを飲んでみたところ、参加した全員の目を見開くほどに美味しい極上の逸品だったのです。

「これだけ美味しいワインが届いたんやから、せっかくやし会社でも作って本格的に売っていこうや」という、焼肉屋での軽やかなノリと流れによって、新しい会社が本当に誕生してしまいました。

彼のこれまでの人生には「戦略」という冷徹で計算高い言葉が驚くほど似合わず、その代わりにあるのは、困っている仲間を放っておけないという圧倒的な「人との縁」です。

世界を自由に飛び回るようになった今でも、企業の海外進出支援、買い付け交渉、ビジネス通訳、さらには海外の仮想通貨プロジェクトへの参画など、結局のところでやっている本質的なことは国内にいる時と何ら変わりはありません。

人と人との幸福な出会いをつなぐこと、目の前の人が抱えているリアルな困りごとを解決することに他ならないのです。

最近では「現場が快適に回る仕組みを作ること」に惹かれ、GoogleスプレッドシートやAI技術をフル活用した実用的な業務自動化システムの開発にも大きな力を注いでいます。

「実は新しいことをガチで勉強するのが、昔からめちゃくちゃ好きなんですよ」と少年のような笑顔で語る姿は、自分がまだ知らない新しい知識を貪欲に学ぶことに対する純粋な情熱の証明でした。

まとめ

取材を始める前は、数多くの多彩な事業をグローバルに手掛ける凄腕の「経営者」という少し遠い印象を抱いていました。

けれどじっくりとお話を伺い、こうして取材を終えて改めて心から感じるのは、ブライアンさんの手掛ける仕事の中に「会社の事業を拡大してやろう」という利己的な野心から生まれたものは一つもないという事実です。

イタリア人の大切な友人をトラブルから救いたいという想いから始まったワイン輸入事業もそうですし、海外進出支援や現場のためのシステム開発もすべて同じ構図と言えます。

目の前にある課題をクリアするためにはどうすればいいかを徹底的に考え、今よりももっと現場が楽になるような優しい仕組みを作り、人と人との縁を大切につなぎ合わせていく。

そうした目の前の人に対する誠実な積み重ねの連続が、いつの間にか誰もが驚くような新しい仕事という形になって彼を支えていました。

最近では、中小企業や個人事業主の方々が日常的に利用しているGoogleの各種サービスを組み合わせた、現場目線の業務効率化や営業支援の仕組みづくりに特に力を入れているそうです。

高額な予算が必要となる大企業向けの難しいITシステムを導入するのではなく、「今すでにある身近なツールを工夫して使って、現場の仕事を少しでも楽にできへんかな」という、利用者に徹底的に寄り添った視点から生まれた仕組みばかりに目が留まります。

もしも今あなたのビジネスにおいて、「特定の業務が属人化してしまっている」「日々の営業管理がうまく機能していない」「手作業の単純業務が多すぎて時間が全く足りない」といったリアルな悩みを抱えているなら、一度ブライアンさんにその悩みを打ち明けてみる価値は間違いなくあるはずです。

これまでの数々の素晴らしい事業が人との温かい縁から始まってきたのと同じように、あなたの抱えるその困りごとから、彼の「ほな、こんな仕組み作ってみたらどう?」という軽やかな提案が生まれ、ビジネスの未来が大きく変わり始めるかもしれません。

施設情報
住所兵庫県神戸市中央区割塚通7丁目-2-21 1F kicoreビル

2026年6月30日現在の情報です。

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